新型コロナウィルスの影響もあるのか、屋内外で楽しむキャンプが空前の大ブーム・・・
どこのキャンプ場も、週末はほぼ満サイト・・・・
9月に入ってもシルバーウィークの予定が決まらないままなので、途方に暮れています・・・💦
そんな行き先がない我が家、いつでも出撃できるようキャンプ道具のメンテナンスを行いました♪
ずっと気になっていたのは『ペグ』です。
テントやタープを設営する時に必ずと言ってほど必要な『ペグ』。
ペグと言っても材質や形状は様々ありますが、我が家が愛用するのはスノーピーク製のソリッドステークという鍛造ペグです。
キャンプを始めた当初、タープに付属していたアルミペクで設営したら、風でタープが吹っ飛ばされた経験をした我が家・・・
それ以降、テントやタープの設営には史上最強と言われるスノーピークのソリッドステーク30を愛用してきました。
ソリッドステークの長さは4種類あって、設営するモノやテントサイトの硬さなどの状況に合わせて選ぶ必要が必要あります。
ソリッドステークは史上最強と言われるだけあって、どんな硬い地面や砂利サイトでも、グイグイ刺さっていってくれるので、安心して持って行けるペグです♪
ところがある時・・・
実はこのスリッドステーク、史上最強と言われながらも曲がることがあるんです・・・
史上最強とまで言われるのに曲がるの・・・??
1本420円もしたのに・・・・
何で史上最強なんだろう・・・??
ということで、調べてみました(笑)
Contents
史上最強の鍛造ペグ ソリッドステーク
画像出典:楽天~
スノーピークの代名詞とも言える鍛造ペグ、ソリッドステーク。
ソリッドステークには4種類の長さがあります。
ソリッドステーク 20 | 長さ20cm 重量75g 価格¥320(税別) |
ソリッドステーク 30 | 長さ30cm 重量180g 価格¥420(税別) |
ソリッドステーク 40 | 長さ40cm 重量330g 価格¥830(税別) |
ソリッドステーク 50 | 長さ50cm 重量540g 価格¥1,110(税別) |
※価格は全て2020年8月時点での公式HP~の価格
では、スノーピークの魂とも言えるソリッドステークの鍛造技術について、少し触れてみたいと思います♪
鍛造って??
ペグといっても色んな種類がありますが、その中でも一番強度があるペグとされるのが『鍛造ペグ』。
鍛造(たんぞう、forging)とは、金属加工の塑性加工法の一種。金属をハンマー等で叩いて圧力を加える手法で、古くから刃物や武具、金物などの製造技法として用いられてきた。
金属を叩くことで内部の空隙をつぶし、結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度を高めると共に目的の形状に成形する。また、金属を叩くことで内部の不純物を除去するとともに炭素元素を外に排出して炭素量の調節を行う。組織が緻密になり、鋳造に比べて鋳巣(空洞)ができにくいので、強度に優れた粗形材をつくることができる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1995年、それまでの常識を一変させる頑強なペグを発表したスノーピーク。
公式HP上でも謳っているように、ソリッドステークはスノーピークの『シンボル(代名詞)』です。
スノーピークの公式HPに、こんな動画がありました☟
燕三条に昔から伝わる鍛造技術で作られるソリッドステーク。
熱い金属を強い力で叩くことで、金属の中に存在する『空気』を抜くんだそうです。そうすることで金属の密度が濃くなり、より強い金属になるそうです!!
なぜ鍛造ペグが曲がるの・・・??
鍛造製法で作られたスノーピークの最強ペグ、ソリッドステーク。
最強ペグと言われながらも、なぜ曲がってしまうのでしょうか??
答えは、意外なところで見つけた気がします。
限界領域で繰り広げられるモータースポーツの世界では、軽量性と剛性の高さだけで生き残ることはできません。BBSがホイールに求める最重要課題は「踏ん張る力」、すなわち強靭性です。強靱性──「強」は鍛造で強く、「靭」はしなやかにたわむ。急激な衝撃がかかったときに、それをしなりで制御し割れることを防ぐBBSの鍛造技術の成果です。
出典:BBSジャパン株式会社
画像出典:楽天~
世界的にも有名なタイヤホイールメーカーの『BBS』のホームページで発見した文言。
ソリッドステークを打ち込んでいる最中に、硬い石にぶつかると手に硬い感触が伝わることがあります。
でも、そのままハンマーで打ち込むと、ソリッドステークは何もなかったようにグイグイ地中に入っていきます。
で、撤収時にそのペグを引き抜くと・・・
でも、そこで思い当たることは、
つまり・・・・・
硬い石に当たっても、自らを曲げてでも、更に地中奥に突き進んでしっかりとテントやタープを支えてくれる!
ということ。
柔よく剛を制す!!
⇒しなやかで柔らかいものが、強く硬いものを制すること。
ちょっと解釈に違いがあるかもしれませんが、そんなイメージですね(笑)
まさに最強の称号に相応しいペグだと思わずにはいられません!!
打ち込む時だけじゃない!?鍛造ペグは抜く時にも曲がるって知ってた?ペグを抜く時に気を付けたい3つのコト
鍛造ペグが曲がるのは、打ち込む時ばかりではありません。
特に初心者キャンパーさんに多い事例なので、以下の3つのことに充分注意してペグを使いこなしましょう!
①鍛造ペグの抜く方向に注意しよう!
鍛造ペグだけではなく、全てのペグに言えることだと思います。
ペグを土中から引き抜く時は、必ずペグの刺さっている延長線上で引き抜きましょう♪
画像出典:楽天~
抜く方向や角度を間違えると、どんなに硬い鍛造ペグと言えど、簡単に曲がります(笑)
②必ず90度捻ってから引き抜こう!
ペグを刺した時は柔らかく感じても、いざ撤収の時にペグを引き抜こうとしたら・・・
硬くて抜けない・・・・!!
どうして??
少量の雨が降ったり、朝晩の露で土に適度な水分が加わると土の粘度が増し、土が締まった状態になります。
土は水分が全く無いと土粒子がバラバラとなってしまうので、締め固まらない。 また、水分が多すぎると密度が低下して締まりにくくなる性質がある。
とある測量会社様のホームページに記載されていた文言です。
土が締まる=ペグも一緒に締めつけられることになるので、ペグが引き抜き難くなります。
ソリッドステークを地中に打ち込む時は、フックが地面に刺さるまで打ち込みます。
画像出典:楽天~
こうすることで、強風下でもペグが回転することがないので、ロープが抜ける心配がありません。
ところが、地中深くに打ち込むため、かなり抜け難くなります。
こんな時、ペグの穴にペグ抜きを差し込みクルっと90度回転させます。
こうすることで、ペグと土との間に空気が入り、抵抗がかなり少なくなります。
どんなに硬いサイトに突き刺したペグでも、ペグを90度回転させるだけで、とても簡単に引き抜くことができます!
③専用道具があれば更に引き抜きやすい!!
柔らかい芝生サイトなどでは、簡単に引き抜くコトが可能なペグですが、硬い砂利サイトなどでは、ペグを引き抜くだけでも一苦労します・・・
スノーピークのシンボル、ソリッドステークの相棒として同じく永年愛されてきたハンマー兼ペグ抜きがあるのをご存知ですか?
最強と言われる鍛造ペグを地中深く突き刺し、更に撤収時には簡単に引き抜くことができるソリッドステーク専用ハンマー、ペグハンマー PRO.C。
画像出典:楽天~
ヘッドのメイン部分がソリッドステークと同じく鍛造仕上げとなっており、且つ、打ち込むヘッド部分が交換可能な銅ヘッドとなっています。
画像出典:楽天~
このペグハンマー PRO.Cには、ソリッドステークを簡単に引くためのペグ抜きとしてフックが付いています。
画像出典:楽天~
ソリッドステーク専用というだけあって、ソリッドステークの穴にジャストフィットするそうです。※我が家も欲しいけど、今使っているハンマーがなかなか壊れないの・・・・(笑)
価格は少々高いですが、一生使える商品と思うと案外安く感じるかもしれませんね♪。
因みに、我が家のペグ抜きはコレです。
実は、近所のホームセンターで購入したメーカー不明のハンマー(笑)
キャンプを始めたばかりで、とにかく安いのが大前提で、ペグ抜きも兼用できるということで即購入。
ところが・・・
数か月後、真夏の炎天下、ペグを打っている最中にヘッドがポロリ・・・!
※当時は笑えなかったですが・・・
結局そのあと、またまた近所のホームセンターで1,500円ぐらいで石頭ハンマーを購入。
この石頭ハンマーが意外と使えるハンマーなんですが(笑)丈夫過ぎてスノピのハンマーに手が出せません(笑)
ネットで調べていたら、ショートタイプの石頭ハンマーがキャンプで使い易いらしいですよ♪
石頭ハンマーは余談ですが、購入して直ぐに壊れたハンマーと併せて3,000円くらい。
『安物買いの銭失い』にならないように、初心者キャンパーさんにこそ、是非使ってもらいたいキャンプ道具の一つですね♪
曲がったソリッドステークを簡単に直す方法!!
最強と言われながらも、『しなやかさ』も併せ持つスノーピークの鍛造ペグ、ソリッドステーク。
地中で硬い石などに当たると、時には己自身を曲げてでも地中深く刺さります。
高価な商品ですし、何より永く使うためにはメンテナンスが必要です。
画像出典:楽天~
公式HPでは『石などの上に置いて、叩いて直そう!』的な感じで紹介されていますが、もっと簡単に直せる方法があります♪
画像出典:楽天~
運動会や園芸などで、ロープで仕切るための鉄杭なんですが、この鉄杭を使ってソリッドステークを簡単に、そして真っ直ぐに直します。
左のコンテンツはここに入力
中央のコンテンツはここに入力
右のコンテンツはここに入力
叩いて直すより、微妙な力加減が可能なので、割と真っ直ぐに治りますよ♪
曲がっても直せる、スノーピークのソリッドステーク。
まとめ
ペグが曲がったことをお伝えしようと思ったら、ダラダラと書き連ねてしまいましたが如何でしたか?
最強ペグとして名高いスノーピークのソリッドステークですが、ただ単に硬い・頑丈=曲がらないの構図ではなく、しなやかさも併せ持ちどんな劣悪な地面にでもグイグイ刺さるペグなんです。
曲がったら廃棄ではなく、また元通りに戻せば普通に使える、一生モノの鍛造ペグ。
それにヘッド交換が可能なペグハンマー PRO.Cを併せて持っておけば、如何なるサイトでもテントやタープが張れることは、まず間違いありません。
『ペグ=消耗品』ではない、スノーピークが発信する新しい概念の鍛造ペグを是非使ってみてくださいね♪